【論文】特異な国 日本の構造改革の難しさ

2004年7月05日

saiyou_a031008.jpg斉藤惇 (株式会社産業再生機構代表取締役社長)
さいとう・あつし

1939年生まれ。63年慶應義塾大学商学部卒業後、野村證券株式会社入社。同社副社長、スミセイ投資顧問顧問を経て、99年住友ライフ・インターナショナル・インベストメント・マネジメント代表取締役兼CEOに就任。2003年より現職。主な著書に『兜町からウォール街─汗と涙のグローバリゼーション』『夢を託す』等。

概要

日本が資本主義国家で自由主義経済であれば、過剰供給構造の是正は市場で解決されるはずである。だが、なかなかそうならないところに日本の現実がある。小泉改革には言葉に足りないところがあるし、周辺が正しい情報を伝えていなかった可能性もあるが、その方向にイニシアチブを持って進もうとしたのは事実であり、そこに日本の構造改革の難しさがある。日本の現実を理解し現実に即した建設的な批判が必要である。


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日本が資本主義国家で自由主義経済であれば、過剰供給構造の是正は市場で解決されるはずである。